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2022.08.04

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ばいじん(煤塵)とは何か?費用相場から処理方法までわかりやすく解説

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ばいじん(煤塵)は産業廃棄物の分類名のことです。
ばいじんという言葉は知っていても、具体的な意味を知らないという人も少なくありません。

この記事では、ばいじんの言葉の意味や他の用語との違いについて解説します。
あわせて、ばいじんの処理方法や処理にかかる費用相場、おすすめの業者も解説するため、ぜひ参考にしてください。

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ばいじんとは何か

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ばいじんとは、産業廃棄物の種類の一つです。
ものを燃やした際にはススなどの微粒子が発生します。
焼却した際に発生したススなどの微粒子は飛散しますが、これを集じん機などで集めたものがばいじんです。

ばいじんは産業廃棄物に分類されるため、そのままゴミとして捨てることはできません。
定められた正しい方法で処理する必要があります。
また、重金属などを多く含む場合には、特定有害産業廃棄物に分類されるため、注意が必要です。

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ばいじんと間違いやすい用語

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ばいじんと混同しやすい用語として、燃え殻と粉じんがあります。
ここでは二つの用語とばいじんとの違いを見ていきましょう。

燃え殻

燃え殻とは、その名のとおりものを燃やした際に残ったものです。
燃え殻もばいじんもものを焼却した際に発生するものですが、燃え殻は底に残った燃えカスのようなもののことです。
ばいじんと同じように、産業廃棄物の一つに分類されています。
そのため、正しい方法で処理しなければいけません。

ばいじんが焼却によって飛散した微粒子であるのに対して、燃え殻は焼却時に残った燃えカスです。
したがって集じん機などで集める必要がありません。

粉じん

粉じんとは、ばいじんと同様に飛散した微粒子を指します。
チリやホコリなどのようなもので、性質としてはばいじんと似たようなものです。

ただし、粉じんとばいじんは発生原因が異なります。
ばいじんがものを燃やした際に出た微粒子であるのに対して、粉じんはものを破砕した際などに飛散した微粒子を指します。
粉じんも産業廃棄物に分類されるため、ばいじんや燃え殻と同じように正しい管理や処理が必要です。

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ばいじんの具体例を解説

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ばいじんとは、ものを焼却したときに発生する微粒子ですが、具体的にはどのようなものが挙げられるのでしょうか。ばいじんの具体例を表にまとめたため、参考にしてください。

ばいじんの具体例
鉄鋼ダスト、石炭灰、製紙スラッジ焼却ダスト、サイクロン捕集ダスト、コークス灰、バグフィルター捕集ダスト、集じん器捕集ダスト、煙道・煙突に付着堆積したスス、SUSダスト、EP灰、電気集じん機捕集ダスト、バグフィルター捕集ダスト、サイクロン捕集ダスト、各種重金属含有ダスト

このように、ばいじんはさまざまな種類があります。
自社で発生したチリなどがばいじんに該当するかわからない場合は、自治体などに確認するとよいでしょう。

石炭灰

石灰火力発電所では、石炭をボイラーで燃焼して発生したエネルギーをもとにして電気をつくっています。
石炭灰とは、石炭火力発電ボイラーで石炭を燃やした際に発生するばいじんです。
石炭を燃やすことで灰の粒子が発生して、燃焼ガスの中を浮遊・飛散します。
これを集じん機で集めた細かな球状の粒子をフライアッシュと呼びます。

電気炉ダスト

電気炉ダストとは、電気炉で鉄スクラップを再溶解する際に発生するばいじんです。
再溶解するときに微粉末のダストが発生するため、それを集じん機で集めて処理します。
電気炉ダストは環境的な面から自社で投棄することが認められていないため、中間処理業者に委託して処分されます。

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埋め立て方法

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ばいじんを処理する際には、適切な方法で処理しなければなりません。
埋め立て方法とは、管理型最終処分場で埋め立て処理する方法です。
ばいじんは、フレキシブルコンテナなどの容器に収納し、埋め立てによって処分します。

しかし、重金属などが含まれるばいじんはそのまま管理型最終処分場に埋め立てできません。
遮断型最終処分場で処理しなければいけないため、注意しましょう。

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安定化方法

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重金属などが含まれるばいじんは遮断型最終処分場での処理が必要と前述しましたが、遮断型最終処分場の数は少なく埋め立てられる量も限られています。
そのため、安定化処理を行ってから処分するケースも多いようです。
以下では、安定化処理の方法を解説します。

コンクリート固化

コンクリート固化とは、その名のとおりコンクリートで固める方法です。
有害物質をコンクリートの内部に封じ込めることができます。
ばいじんは微粒子であるため飛散しやすくなっていますが、コンクリート固化することでばいじんの飛散を防止することが可能です。

ただし、コンクリート固化を行うことで、廃棄物の容量自体は大きくなってしまうため、処分場を圧迫してしまう可能性があります。
処分場の処理能力なども考慮しながらコンクリート固化を行いましょう。

キレート剤による固化

キレート剤を用いて固化する方法です。
コンクリート固化と同様に、有害物質をキレート剤で固めて内部に閉じ込めます。
キレート剤もコンクリート固化と同じように、ばいじんの飛散を防止できるというメリットがあります。

キレート剤による固化を行った際には、有害物質の溶出試験を行わなければいけません。
試験に合格した固化物は、管理型最終処分場に埋め立てられるようになります。
試験に合格できなければ埋め立てできないため注意しましょう。

溶融

溶融とは、コンクリート固化などのように有害物質を内部に固めるのではなく、熱を加えて液体状にすることです。
コンクリート固化の場合、廃棄物の容量が増大してしまいますが、溶融なら廃棄物の容量を大幅に減らすことができます。

また、溶融後にはスラグというガラス状の物質が残ります。
このスラグは、一定の基準を満たしていれば土木資材や建設資材などへの再利用が可能となりため、リサイクル面でのメリットも大きい安定化方法です。

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リサイクル方法

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ばいじんは埋め立て処理だけでなく、リサイクルすることも可能です。
前述したように、溶融後に残ったスラグは一定の基準に適合していれば土木資材や建設資材などとして再利用できます。

また、リサイクル固化材(土質改良材)にすることも可能です。
リサイクル固化材にする場合には、収集したばいじんを専用サイロに投入して、水や特殊固化材などを加えて造粒固化処理を行い養生、リサイクル埋め戻し材として再資源化を行います。

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ばいじん処理にかかる費用相場

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ばいじん処理にかかる費用相場は、全国平均1kgあたり34円前後(最終処分費用)となっています。
中間処分費用については、最終処分費用のおよそ半分が目安となるでしょう。
ただし、ばいじんの処分費用は幅があるため、あくまでも目安となります。

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ばいじんの排出量を業種と施設別に解説

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ばいじんの排出量は、電気業と鉄鋼業という2つの業種の排出量が多くなっています。
平成20年のばいじん排出量は47,660トンとなっており、多くがボイラーによって排出されているという状況です。
ばいじんの排出量上位3位を、業種別・施設別に紹介します。

ばいじんの排出量上位3位の業種
1位:電気業 23%
2位:鉄鋼業 15%
3位:パルプ・紙加工品製造業 10%

ばいじんの排出量上位3位の施設種類
1位:ボイラー 45%
2位:金属精錬、無機化学工業品焙焼炉等 9%
3位:乾燥炉 8%

このように、業種別に見ると電気業と鉄鋼業だけで40%程度、施設別に見るとおよそ半数をボイラーが占めていることがわかります。

※参考:環境省報道発表資料 平成22年12月21日

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まとめ

株式会社北海サンド工業の燃え殻・ばいじんリサイクルサービスでは、通常は埋め立て処分されるばいじんなどの中間処分・リサイクルができます。
北海道で最初に鉱さいの中間処理の許可を取っており、リサイクルの実績もあります。
ばいじんなどのリサイクルをお考えの際は、お問い合わせください。

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鉱さい(ブラスト材)・無機性汚泥・燃え殻・ばいじんの産業廃棄物処理のほか、再生ブラスト材、滑り止め撒き砂、焼砂・乾燥砂の製造・販売を行っています。自社工場で使用済み鉱さい(ブラスト材)の処分と再生ができる道内では数少ないメーカーの1つ。安全・安心な商品を提供します。

【関連リンク】

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  • 燃え殻が産業廃棄物になる場合の条件や、種類・処理方法などをわかりやすく解説
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